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NO.285号 平成21年1月号(平成21年1月30日配信)

 WEB版 阿波の国保 (2009年1月30日配信)

News・・・
☆国保制度改善強化全国大会
☆第32回徳島県国保診療施設地域医療学会

☆連合会の動き
・保健指導評価事業

数字で見る国保医療費の動き(20年9月~20年11月審査分)
☆連合会日誌

国保財政基盤強化策など9項目を決議

―国保制度改善強化全国大会―

11月27日、東京・明治神宮会館で、国保制度改善強化全国大会が開催された。徳島県からは、各市町村長をはじめ、15人が出席した。大会では皆保険を支える国保関係者の一貫した主張である医療保険制度の一本化の実現を決議に盛り込む一方で、21年度までとされている国保財政基盤強化策の充実など9項目の決議を満場一致で採択した。また、特定健診・保健指導では高齢者を多く抱える国保は効果が現れにくいため、実施率による後期高齢者医療支援金加算・減算措置の撤廃を求めた。大会終了後、関係省庁・国会議員等へ決議の実現を求めた陳情行動を展開し、本会からは伊丹康裕常務理事と本会職員が総務省への代表陳情を、野見山力事務局長外2人が地元選出国会議員への陳情を行った。

≪大会決議≫

1 医療保険制度の一本化の実現

1 国保財政基盤強化策の拡充強化

1 診療報酬体系の合理化の推進及び後期高齢者の特性に配慮した報酬体系の確立

1 医師確保対策の強力な推進及び地域医療体制の充実・強化

1 被保険者資格喪失情報届出の義務化

1 特定健診・保健指導の効率的な推進、円滑な対応に向けた保健師等の十分な人材確保及び所要の財政措置の確立

1 特定健診・保健指導の実施率等に係る後期高齢者医療支援金の加算・減算措置の撤廃

1 後期高齢者医療制度について、特別対策を含め十分な広報と必要な財源の確保

1 国民健康保険組合の健全な運営の確保


地域医療の魅力と課題

―第32回徳島県国保診療施設地域医療学会開催―

10月14日国保会館で、「地域医療の魅力と課題」をメインテーマとして、第32回徳島県国保診療施設地域医療学会を開催した。この学会は地域医療及び地域包括ケアの実践の方途を探求するとともに、相互理解と研鑽を図ることを目的とし、国保直診関係者ら160人が出席した。


 開会式

開会式では、徳島県国保診療施設運営協議会 五軒家憲次会長(海陽町長)、全国国保診療施設協議会徳島県支部 三村經夫支部長が主催者あいさつし、徳島県知事 飯泉嘉門(代読 医療政策課国保医療室長)徳島県国民健康保険団体連合会 理事長 原 秀樹(代読 国保連合会事務局長)から来賓あいさつがあった。


パネルディスカッション

「地域医療の魅力と課題」をテーマに、藤川義裕つるぎ町副町長を司会者として、3人のパネラーが意見を述べ、出席者も含めて意見交換した。笠松和市上勝町長は町内の医療福祉施設と医療費の現状、高齢化が進む中での地域医療の魅力づくりについて、小原卓爾海南病院長は医療制度改革や公立病院改革が急速に進められる中で地域医療の現場で生じている問題点について、川下陽一郎西祖谷山村診療所長は県西部医療圏での医療の現状と「地域連携による医療」の実現に向けた課題について発表した。

 助言者の谷憲治顧問からは、地域医療学分野の活動報告があり、医師不足を解消する為に徳島における地域医療の魅力を全国に発信していくことの必要性について意見が出された。


特別講演

愛知県東栄町国民健康保険東栄病院 原田典和事務長が、「国保東栄病院の再生(公設民営化への道)」と題して講演した。

 東栄病院が平成19年度より公設民営化を行った経過と現状、直診施設が公設民営化を行うことのメリットとデメリット、医療を通じて地域に貢献していく為の課題などを講演した。

研究発表

研究発表I   座長  国民健康保険上勝町診療所  所長 森 敬子

医師部門


「当院における肺癌化学療法の現状」

三好市国民健康保険市立

三野病院  宮田 淳也

医師部門

「携帯電話の画像転送を用いた超高齢者の大腿骨頚部・転子部骨折に対する取り組み」

那賀町立上那賀病院

吉岡 伸治

看護師部門

「手術室看護記録のクリティカルパスの使用による患者の安全・安楽」

つるぎ町立半田病院       筒井 美沙

看護師部門

「患者・家族の満足度と看護師の認識度からみた看護ケアの評価」

国民健康保険勝浦病院
     森下 由枝

看護師部門

「出産前後の母乳育児に対する思いの変化」

つるぎ町立半田病院
藤田 恭子 

看護師部門

「当病棟での看護師の倫理観の現状]
看護師のアンケート調査より~」

つるぎ町立半田病院  岸 由希枝

研究発表II   座長 つるぎ町立半田病院   薬剤科長 橋本隆信

看護師部門

安全対策委員会の取り組みと今後の課題

那賀町立上那賀病院

野田 好江

看護師部門

「看護記録の効率化に向けて」

つるぎ町立半田病院     中内 まゆみ

看護師部門

「当院での緩和ケアへの取り組みと今後の課題」

三好市国民三好市国民健康保険市立三野病院  岩城 佳子

検査部門

「当院における輸血用血液製剤の動向(廃棄血の削減に向けて)」

つるぎ町立半田病院
      宇民 寿代

検査部門

「病院機能評価を受審して」

国民健康保険勝浦病院       松田 悦昭

薬剤部門

「当院における持参薬についての取り組み

つるぎ町立半田病院

平岡 陽一 


永年の功績により晴れの栄誉に輝く受賞おめでとうございます

徳島県国民健康保険診療施設運営協議会会長表彰被表彰者

つるぎ町  つるぎ町立半田病院 内科診療部長    並川  修

那賀町   那賀町国民健康保険日野谷診療所 所長  樫原  茂

海陽町   海陽町国民健康保険海南病院 内科医長   加部 一行


連合会の動き

結果を出せる保健指導を行う

保健指導評価事業平成20年度研修会(第3回)

20年11月14日、国保会館において、保健指導評価事業平成20年度研修会(第3回)が行われた。
この研修会は、特定健診・特定保健指導事業を行っていく中で結果を出せる保健指導を行っていくために、①どのような学習・実践が必要か、②予防の重視が医療費適正化につながるということをどのような評価指標を用いて検証していくかを検討し、徳島県市町村国保における「生活習慣病予防管理プログラム」の確立をめざすことを目的としている。指導者には長野県飯田女子短期大学非常勤講師熊谷勝子先生を招き、年4回にわたって行う。
 第3回目は、「糖尿病を解決していくための活動展開をどうするか」をテーマに学習を進めた。
市町村の国保関係者、保健師等103人が出席し、HbA1c値からみた糖尿病フローチャートを作成し、保健指導対象者を4つにグループ分けし、訪問した170事例を用いて、課題整理から、保健指導に必要な学習教材への展開について学んだ。
第4回目(2月)は、11月研修の内容を深めるために、糖尿病腎症予防の視点で、自市町村の実態をみる学習を進めていく予定。

数字で見る国保医療費の動き(20年9月~20年11月審査分)

連合会日誌(平成20年11月1日~平成20年12月31日)