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NO.288号 平成21年11月号(平成21年11月30日配信)

 WEB版 阿波の国保 (2009年11月30日配信)


News・・・
☆第33回徳島県国保診療施設地域医療学会
☆厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰
☆「第22回国保被保険者健康づくり推進作品」入賞者発表
☆連合会の動き
・第49回全国国保地域医療学会
・第26回「健康な町づくり」シンポジウム
☆数字で見る国保医療費の動き(21年6月~21年8月審査分)
☆連合会日誌

第33回徳島県国保診療施設地域医療学会
-地域の医療・ケアを守るために-

 平成21年10月25日、国保会館で、「地域の医療・ケアを守るために」をテーマとして、第33回徳島県国保診療施設地域医療学会を開催した。この学会は地域医療及び地域包括ケアの実践の方途を探求するとともに、相互理解と研鑽を図ることを目的とし、国保直診関係者ら158人が出席した。


開会式

 開会式では、徳島県国保診療施設運営協議会 五軒家憲次会長(海陽町長)、全国国保診療施設協議会徳島県支部 三村經夫支部長が主催者あいさつし、徳島県知事 飯泉嘉門(代読 保健福祉部長寿保険政策局国保長寿医療課長)、徳島県国民健康保険団体連合会 理事長 原 秀樹(代読 国保連合会常務理事)から来賓あいさつがあった。


パネルディスカッション

 「地域の医療・ケアを守るために」をテーマに、本田壮一由岐病院長を司会者として、4人のパネラーが意見を述べ、会場全体で意見交換を行った。  白川光雄宍喰診療所長は、宍喰という地域が自分に合っている中で、地域医療である地域型プライマリ・ケア(家庭医療)を自然体で行っている。河南真吾研修医は、徳島大学の取り組みをふまえ地域医療に関わる研修医が存在することで、後に続こうとする人々の糸口になる。森口浩德県民環境部地域振興総局市町村課長補佐は、公立病院改革と市町村財政について、それぞれの立場で為すべきこと、県内で連携してできること、制度改正や政策・施策など政府に求めるべきことなど参加者とともに考える機会とした。坂口博文那賀町長は、那賀町公立病院等の現状と課題、少子高齢化等について発表した。


特別講演

千葉県立東金病院 平井愛山院長が、「地域の力で地域の医療を守ろう」と題して講演した。  地域医療を支える総合医・家庭を地域ぐるみで育てようと呼びかけた。地域医療を育てるとは、「その地域に腰をすえてきちんと発言する医師 医療再生のために自分に何ができるかを考え、行動していく住民」を育てることと講演された。


研究発表

研究発表 I  座長  国民健康保険勝浦病院  薬局長 峯 公子
医師部門 「家庭及び地域の支援を用いた減塩指導による慢性腎臓病の重症化予防の取り組み」 美馬市国民健康保険木屋平診療所  藤原 真治
リハビリテーション部門 「栄養状態とADLの関係について」 つるぎ町立半田病院  河野 光臣
薬剤部門 「当院における生物学的製剤の使用状況について」 三好市国民健康保険市立三野病院  一森 恵実子
レントゲン部門 「CT検査件数から見る検査内容の多様化」 国民健康保険勝浦病院  森本 康代
事務部門 「新型インフルエンザに備えて~準備期から発生後~」 三好市国民健康保険市立三野病院  藤山 昌己
研究発表 II  座長 三好市国民健康保険市立三野病院  総看護師長 小笠原 美代
看護師部門 「経鼻的上部消化管内視鏡前処置の検討」 海陽町国民健康保険海南病院  村本 幸絵
看護師部門 「口腔ケアによる口腔内所見の変化と今後のケア~高齢臥床患者への関わりを通して~」 つるぎ町立半田病院  石井 和子
看護師部門 「新型インフルエンザの対応~発熱外来を通し 上那賀病院での問題点と今後の課題~」 那賀町立上那賀病院  平川 和美
看護師部門 「マタニティ・ヨーガ教室に関するアンケートを行って」 つるぎ町立半田病院  竹田 優子
看護師部門 「当院における転倒・転落事故防止のための検討」 国民健康保険勝浦病院  中川 美穂

永年の功績により晴れの栄誉に輝く

平成21年度厚生労働大臣表彰・国民健康保険中央会表彰者

☆厚生労働大臣表彰

徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 横関 秀明

☆国民健康保険中央会表彰

徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員   仁木 敏晴

徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員   岸 清一郎

徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員   田中 治


―国保被保険者健康づくり作品展―

 国保被保険者健康づくり推進作品 本会では、県内の国保被保険者の健康づくり推進の一環として、「健康」をテーマに「徳島県国保被保険者健康づくり推進作品」を県内小学校の児童を対象に、ポスター・標語の募集を行っている。 第22回目となった今回は、ポスター114点、標語461点の応募があった。  「自分の健康は自分で守る」そのためにどのようなことを心がけているのか、どのように心がけるのか、応募していただいた児童の皆さんが考え、思ったことがいきいきと表現されている力作が寄せられた。今回は、新型インフルエンザ対策としての、手洗い・うがいを呼びかける作品が多数見られた。 国保会館にて、選考会を行い、ポスターの部最優秀には阿波市御所小学校1年丹後奈々さん、標語の部最優秀には美馬市穴吹小学校4年樫本優花さんの作品が選ばれた。  最優秀作品については、国保被保険者の健康づくりに対する意識の高揚を図ることを目的に、本会の広報活動や保健事業に幅広く活用する。 なお、入選作品については、平成21年12月24日、25日の2日間徳島市の「徳島シビックセンター」で作品展を開催し、入賞者の表彰式を行う。

第22回国保被保険者健康づくり推進作品入賞作品


 

連合会の動き
徳島県から4題研究発表
―第49回全国国保地域医療学会―

 10月2日から2日間、宮城県仙台市において、「地域包括医療・ケアの輝く未来へ~伊達の国から新たな歴史が始まる~」をメインテーマとして、全国国保地域医療学会が開かれた。 国保直診開設者サミットは「国保直診の役割と進むべき道」をテーマに催され、4人の発言者が武田俊彦厚生労働省保険局国民健康保険課長や辻一郎東北大学大学院医学系研究科教授の助言を交え、新しい地域包括ケアについて意見交換した。 国診協会長表彰に三好市国民健康保険市立三野病院 中西嘉巳院長と小笠原美代総看護師長が受賞した。 徳島県からは全国国民健康保険診療施設協議会徳島県支部長三村經夫(半田病院事業管理者)をはじめ、26人が出席し、4人が研究発表を行った。

研究発表テーマと発表者

宍喰診療所 医師 白川 光雄
   「在宅・過疎地医療におけるPT-INR小型測定装置を 用いたワルファリンコントロール」

勝浦病院 看護師 上岡 美代子
「当院における転倒・転落事故防止のための検討 ~看護師の意識調査をふまえて~」

つるぎ町立半田病院 看護師 真鍋 明子
「前立腺癌内分泌治療でのゴセレリン・リュープロレリンの 皮下投与時における疼痛を軽減する方法の検討」

由岐病院 医師 本田 壮一
   「医学生実習を受け入れて-地域の小病院での経験から-」


第26回「健康な町づくり」シンポジウム
-健康な町づくり事業の発展向上を-

 8月27日、九段会館において、厚生労働省と国民健康保険中央会の共催で全国の市町村関係者が集まる中、第26回「健康な町づくり」シンポジウムが開催された。
 主催者を代表して、外口崇厚生労働省保険局長、多田宏国民健康保険中央会理事長からあいさつが行われた。続いて、水野肇医事評論家を司会に、松浦尊麿甲南女子大学看護リハビリテーション学部教授、辻哲夫東京大学高齢社会総合研究機構教授、池田信子都道府県在宅保健師等会全国連絡会会長による座談会「地域保健活動としての国保の役割~予防と医療の一体的推進~」が催された。
 また「これからの健康な町づくり~健康・長寿 暮らしやすい町をめざして~」をテーマにシンポジウムが開催され、畠山博岩手県藤沢町長、久住時男新潟県見附市長、谷口義幸宮崎県日南市長から国保事業の概要や保健事業への取り組み、今後の目標と課題について発表があった。これを受け3人の助言者から助言が行われた。


数字で見る国保医療費の動き(平成21年6月~21年8月審査分)

連合会日誌(平成21年8月1日~平成21年10月31日)