WEB版 阿波の国保
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☆ 厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰 ☆ 第三者行為求償事務研修会 ☆ 第2回徳島県国民健康保険団体連合会保健事業支援・評価委員会 ☆ 第62回全国国保地域医療学会 ☆ 数字で見る国保医療費の動き(令和4年6月~令和4年8月審査分) ☆ 国保連合会日誌(令和4年8月1日~令和4年10月31日) |
令和4年度厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰 ―永年の功績により晴れの栄誉に輝く― 厚生労働大臣表彰被表彰者 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 岡村 誠介 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 高井 茂治
国民健康保険中央会表彰被表彰者 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 善成 雅彦 徳島県国民健康保険団体連合会介護給付費等審査委員会委員 古川 明美 |
第三者行為求償事務の取組強化に向けて ―第三者行為求償事務研修会―
令和4年8月5日、国保会館で第三者行為求償事務研修会を徳島県と共催で開催しました。この研修会は、保険財政の健全化・安定化を図る上で重要な柱の1つである第三者行為求償事務の担当職員の資質向上を図ることを目的として毎年開催しています。
開催にあたり、徳島県国保・自立支援課の島課長は、「第三者行為求償事務は、保険給付費の適正化の重要な柱であり、国においても、求償事務を強化するための具体的取扱いを示すなど、一層の取組強化を図ることが望ましいとされている。また、平成30年度から本格実施されている「保険者努力支援制度」においても、第三者求償の取組は評価指標の1つとされており、今後、より強化していくという視点で評価指標について見直されることとなっている。本日の研修会を実りあるものとし、引き続き第三者求償事務の強化をお願いしたい」と挨拶しました。
続いて、厚生労働省保険局国民健康保険課 国民健康保険第三者行為求償事務アドバイザーの高田橋厚男様から「第三者行為の基礎知識と強制執行により更なる上乗せを」と題した講演がありました。講演では、第三者行為求償事務の基礎知識や、なぜ法的手続をとるのか、強制履行・強制執行等債権管理に関する実務についてお話がありました。
次に、徳島県後期高齢者医療広域連合の大谷知郁事務主任から実際の事例について報告を行いました。その後全体でグループディスカッションを行い、報告のあった2つの事例の対応等について各グループで協議しました。
最後に、事務連絡として徳島県国保・自立支援課から保険者努力支援制度について、本会保険者支援課求償係から第三者行為求償事務の留意点等について説明を行いました。
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徳島県の虚血性心疾患予防を目指して ― 第2回保健事業支援・評価委員会 ―
令和4年8月9日、徳島県国保連合会保健事業支援・評価委員会(第2回)を国保会館3階研修室で開催しました。今回の委員会は「虚血性心疾患の予防」を目的に、事前に市町村の保健師さんにお願いし、新規で虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)を発症した被保険者に訪問し、発症当時の生活の様子や自覚症状に気づいてからの対応・治療経過等について、本人から教えていただいたことを事例として整理し、見えてきた課題を全体で共有しました。
令和3年度のKDBシステムの統計では、徳島県市町村国保は、虚血性心疾患の診断がついた被保険者の割合が"全国1位"となっています。わが国でも、心疾患・脳血管疾患等のいわゆる循環器病による死亡率は悪性新生物に次いで多く、健康寿命の延伸と死亡率の減少に向けて、県も令和3年10月に「徳島県循環器病対策推進計画」を策定しています。
委員会当日は、吉野川市をはじめ7市町から事例報告をいただきました。狭心症の事例では"胸のつまりや息苦しさ、吐き気"など、自覚症状は様々であり、繰り返し症状が出たことで病院にかかられた方や軽い症状であれば見過ごし、そのまま放置している例。心筋梗塞の事例では、発症が理由で仕事から離れることになった方や、手術後に介護サービスを受けざるを得ない重症事例などが報告され、心筋梗塞を発症させないことが最優先であることを再認識しました。
しかし、今回初めて虚血性心疾患を発症した被保険者の方をみますと、特定健診未受診の方が非常に多く、血圧や糖尿病、脂質異常症等の生活習慣病の治療(内服)を中断している事例も目立ちました。必要なタイミングでの保健指導や検査・治療に繋がっていない可能性があります。循環器病は、いつ急に発症するか予測がつきません。生活習慣が重なり発症する生活習慣病の合併症(血管障害)であることを知っていただき、ご自身の健康状態(=血管障害のリスク)を確認いただくためにも、低迷する受診率向上への取組、循環器病の予防に向けて健診・保健指導を軸にした地域保健活動の支援を継続していきたいと考えています。
〇動脈硬化から起こる狭心症・心筋梗塞 生活習慣病(高血圧や糖尿病、脂質異常症等)が原因で発症する循環器病は、本来はしなやかでゴムのように弾力のある血管が、肥満や加齢、コレステロールなどの影響により硬くなり、血管内腔にプラーク(こぶ)や傷んだ血管内皮を修復するときにできる血栓を作りやすくなり、血管を狭くしたり(狭心症)、塞いだり(心筋梗塞・脳梗塞)します。完全に詰まると、その先の組織に酸素や栄養が行き届かなくなります。特定健診では見えない血管の状態を推測することができます。
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コロナ・自然災害時代のニューノーマルを見据えた 地域づくりと地域包括ケアについて考える ―第62回全国国保地域医療学会―
令和4年9月16日、17日の2日間、千葉県のかずさアカデミアホールにて「第62回全国国保地域医療学会」が開催されました。 1日目は、開会式の後、以下の「特別講演」と「教育セミナー」がありました。 【特別講演】 演 題 チバニアンと房総の地質 講 師 岡田 誠(茨城県:茨城大学理学部教授) 【教育セミナー1】 演 題 未来を担うひとを育てる 講 師 三澤 園子 (千葉県:千葉大学医学部附属病院 脳神経内科准教授) 【教育セミナー2】 演 題 日本地域医療学会の設立及び地域総合診療専門医制度の構築について 講 師 小野 剛(全国国民健康保険診療施設協議会会長 日本地域医療学会理事長) 大原 昌樹(全国国民健康保険診療施設協議会副会長 日本地域医療学会理事・専門制度委員会委員長) 【教育セミナー3】 演 題 オンライン資格確認を通じたデータヘルスの推進 講 師 小出 顕生(国民健康保険中央会審議役) 【教育セミナー4】 演 題 「日本健康会議」について-予防重視により医療費の一律抑制を防ぐ 講 師 渡辺 俊介(国際医療福祉大学大学院教授)
午後からは国保直診開設者サミットが開催され「新興感染症、大規模自然災害、人口減少社会を見据えたこれからの地域医療構想と地域包括医療・ケアのあり方」をテーマに、意見交換が行われました。
2日目は「"まったなし!"の医師働き方改革~それぞれの地域における医師働き方改革へのチャレンジ~」をテーマにしたシンポジウムからはじまり、3人の発言者がそれぞれの立場から地域包括医療・ケアの実態や課題について発表しました。その後、おおい町国民健康保険名田庄診療所の中村伸一所長から会員宿題報告がありました。一方、別会場では同時進行で「看護・介護部会及び在宅医療・ケア部会」、「地域食支援部会及びリハビリテーション部会」、「歯科保健委員会」の3つの部会に分かれ、専門分科会も行われました。
また、学会開催中の2日間にわたり「口演発表」と「ポスター発表」の2つの形式で研究発表が行われました。徳島県からは口演発表で美波町国民健康保険美波病院 本田壮一院長、美馬市国民健康保険木屋平診療所 藤原真治所長、つるぎ町立半田病院 須藤泰史病院事業管理者、丸笹寿也事務長、ポスター発表ではつるぎ町立半田病院 佐藤紗緒理看護師からそれぞれ発表がありました。
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数字で見る国保医療費の動き(令和4年6月~令和4年8月審査分)