トップページ > 国保の事業 > 阿波の国保 > 阿波の国保 NO.304号 平成25年11月号
阿波の国保 NO.304号 平成25年11月号

 WEB版 阿波の国保

News・・・

☆第37回徳島県国保診療施設地域医療学会
☆平成25年度厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰
☆「第26回国保被保険者健康づくり推進作品」入賞作品決定
☆平成25年度全国市町村国保主管課長研究協議会
☆第30回「健康なまちづくり」シンポジウム
☆第53回全国国保地域医療学会
☆市町村・国保組合国保事務担当者研修会
☆数字で見る国保医療費の動き(平成25年6月~平成25年8月審査分)
☆国保連合会日誌(平成25年8月1日~平成25年10月31日)

第37回徳島県国保診療施設地域医療学会
-ぬくもりあふれる地域医療をめざして-

 平成25年10月27日、「ぬくもりあふれる地域医療をめざして ~地域で 安心して暮らし 生ききる~」をテーマに、第37回徳島県国保診療施設地域医療学会が開催されました。この学会は県内国保診療施設に勤務する人や、地域の保健・医療・福祉・介護に携わる人を対象に、地域医療及び地域包括ケアの実践と相互研鑽を図ることを目的として毎年開催されているもので、今年は国保診療施設関係者151人が出席しました。

開会式
 開会式では、徳島県国保診療施設運営協議会の中田丑五郎会長(勝浦町長)、全国国保診療施設協議会徳島県協議会の沖津修会長(つるぎ町病院事業管理者)が主催者あいさつし、徳島県の飯泉嘉門知事(代読 長寿保険課医療保険制度改革担当 麻植塚佳彦室長)、徳島県国民健康保険団体連合会の原秀樹理事長(代読 工藤俊郎常務理事)から来賓あいさつがありました。

表彰式
 開会式に続いて、国保診療施設事業の向上発展に功績があった者を表彰する、全国国民健康保険診療施設協議会会長表彰及び徳島県国民健康保険診療施設運営協議会会長表彰の表彰式が行われました。表彰された方々は次のとおりです。

  

  全国国民健康保険診療施設協議会会長表彰被表彰者

国民健康保険勝浦病院  院   長  平賀  隆
国民健康保険勝浦病院  副 院 長  小西 康備
   
  徳島県国民健康保険診療施設運営協議会会長表彰被表彰者
  国民健康保険勝浦病院  主任薬剤師  正瑞 嘉久

パネルディスカッション
 「ぬくもりあふれる地域医療をめざして ~地域で 安心して暮らし 生ききる~」をテーマに、日野谷診療所の横山靖浩所長を司会者、高知大学医療学系医学教育部門/医学部家庭医療学講座の阿波谷敏英教授、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部総合診療医学分野の谷憲治特任教授を助言者として、5人のパネラーが意見を述べ、出席者も含めて意見交換を行いました。

パネラー

発表内容

勝浦町長
中田 丑五郎

勝浦郡内唯一の病院である勝浦病院について行政の立場から、病院が担う役割や保健事業の取り組み、デイケア施設や特別養護老人ホームといった福祉との連携、病院経営の健全化等について発表。

那賀町国民健康保険
木沢診療所長

阿部 あかね

那賀町における救急医療について、課題(時間がかかる、重症患者が多い、医療従事者の知識やスキルの獲得が困難)と対策(救急隊の設置、医療従事者の研修・訓練等)について発表。

徳島県保健福祉部
医療政策課

課長補佐
湯浅 京子

2025年、団塊の世代が後期高齢者に到達する。超高齢化社会における課題の一つである「看取りの場所」について、自宅で最期を迎えるために、「在宅医療連携拠点事業」の実施や他職種連携による在宅医療・介護の24時間体制の構築について発表。

徳島県看護協会
地域ケア部門統括

伊達 朋子

徳島県看護協会の各地域での取り組みについて、医療資源の少ない西部での高齢者への病状悪化の予防等の支援、南部での在宅療養の継続のための療養通所介護事業、東部での小規模多機能居宅介護と訪問看護の組み合わせである複合型サービス事業等について発表。

国民健康保険

上勝町診療所長
木下 英孝

上勝町の現状や救急・看取り体制、「私のリビングウィル」等を紹介しながら、高齢者の「生きがいづくり」と「幸せな最期」を支えるための取り組みについて発表。

特別講演

 高知大学医療学系医学教育部門/医学部家庭医療学講座の阿波谷敏英教授から「地域とともに育てる地域医療 ~高知県の地域医療の担い手の養成~」と題して、特別講演が行われました。地域医療のあり方について、これまでは医師1人が圧倒的な力を持つ「ウルトラマン」型地域医療が主であったが、地域においては、住民と等身大に向き合い、周りとも連携をしていく「アンパンマン型」の地域医療が求められていることや、高知大学で行っている地域医療教育、家庭医道場の取り組み、高知県全体で取り組んでいる地域医療研修等を紹介しながら、地域医療再生のための方策について講演がありました。
研究発表
研究発表は2部に分け、研究発表Ⅰの座長をつるぎ町立半田病院の須藤泰史院長、研究発表Ⅱの座長を那賀町立上那賀病院の平川和美看護師長とし、各施設から医師部門3題、リハビリ部門1題、看護師部門3題、事務部門1題 計8題の日頃の実践を通じた発表がありました。

 研究発表Ⅰ 座長  つるぎ町立半田病院 院長  須藤 泰史

医 師

部 門

国保海陽町宍喰診療所
白川 光雄

「胃炎に対する適用拡大後に施行したヘリコバクター・ピロリ除菌治療」

医 師

部 門

三好市国保市立三野病院
近藤 真代

「肺癌との鑑別が困難であったIgG4関連肺疾患の一例」

医 師

部 門

那賀町立上那賀病院 
林  真也

「当院における胆石治療について」

リハビリ

部  門

三好市国保市立三野病院
宮内 亜依子

「認知機能低下に失語症を合併した1症例」

 研究発表Ⅱ 座長  那賀町立上那賀病院 看護師長  平川 和美

看 護 師

部 門

つるぎ町立半田病院

真鍋 志保

「難治性の褥瘡に対しアプローチした1事例の考察」

看 護 師

部 門

国保勝浦病院

福徳 真由美

「在宅酸素療法における看護師の役割とその課題

 ~高齢HOT利用患者の症例を通して~」

看 護 師
部   門

つるぎ町立半田病院

遠藤 めぐみ

「産後の下肢浮腫に対するアロマを用いた足浴・フットマッサージの効果」

事  務

部 門

国保勝浦病院 
上野 弘一朗

「当院における未収金発生理由とその対応について」

平成25年度厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰

―永年の功績により晴れの栄誉に輝く―

厚生労働大臣表彰被表彰者


徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 仁木 敏晴

徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員   岸 清一郎


 

  国民健康保険中央会表彰

  徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員     和田 泰男

第26回国保被保険者健康づくり推進作品
-「ポスター・標語」入賞作品決定-

本会では、県内の国保被保険者の健康づくり推進の一環として、県内小学校の児童を対象に「健康」をテーマに、ポスター・標語の募集を行っています。
第26回となった今回は、ポスター91点、標語429点の応募がありました。「自分の健康は自分で守る」そのためにどのようなことを心がけているのか、自由な発想で表現している作品が寄せられました。
 選考会を9月19日に国保会館で行い、ポスターの部最優秀に八幡小学校6年矢部優花さんの熱中症予防を題材とした作品、標語の部最優秀に藍住南小学校2年村田優菜さんの「元気よく 走りだせる そのからだ」が選ばれました。最優秀作品については、国保被保険者の健康づくりに対する意識の高揚を図ることを目的に、本会の広報活動や保健事業に幅広く活用します。
 なお、12月25日、26日に徳島市のシビックセンターで作品展を開催し、表彰式を行います。

平成25年度全国市町村国保主管課長研究協議会

―国保制度諸課題について研究を深める―

 8月28日、東京都の日本教育会館で、国民健康保険中央会の主催で平成25年度全国市町村国保主管課長研究協議会が開催されました。
 はじめに、国民健康保険中央会の柴田雅人理事長から主催者挨拶、厚生労働省保険局国民健康保険課の中村博治課長から来賓挨拶がありました。
続いて、目白大学大学院生涯福祉研究科の宮武剛客員教授から「社会保障制度改革国民会議の論議と報告書」、元宮崎県都城市保険年金課長の高田橋厚男さんから「第三者行為求償事務を通して学んだこと」と題して講演がありました。
 シンポジウムでは「国保保険者における医療費適正化の取組み」をテーマに、中央大学法学部の新田秀樹教授を司会者に、元宮崎県都城市保険年金課長の高田橋厚男さん、厚生労働省保険局国民健康保険課の白根史貴国民健康保険指導調整官・平瀬瑞枝保健事業推進専門官を助言者として、5人の発表者から市町村における保健事業や収納対策、特定健診受診率向上の取り組みなどについて発表がありました。

第30回「健康なまちづくり」シンポジウム
―健康なまちづくりの先進事例を学ぶ―


 8月29日、東京都の日本教育会館で、国民健康保険中央会の主催で全国の市町村関係者が参加し、第30回「健康なまちづくり」シンポジウムが開催されました。
 はじめに、国民健康保険中央会の柴田雅人理事長から主催者挨拶、厚生労働省保険局国民健康保険課の中村博治課長、厚生労働省健康局がん対策・健康増進課保健指導室の山田敏充室長から来賓挨拶がありました。
続いて、滋賀医科大学社会医学講座公衆衛生学部門の三浦克之教授から「『健康日本21(第2次)』目標達成のための戦略 ~地域ぐるみでの生活習慣と健康レベルの改善を目指して~」と題して講演がありました。
 シンポジウムでは「住民の健康寿命を延伸する取り組み ~運動週間と食生活~」をテーマに、滋賀医科大学社会医学講座公衆衛生学部門の三浦克之教授をコーディネーターとし、静岡県袋井市の原田英之市長、福井県高浜町保健課の越林いづみ課長補佐、宮崎県延岡市健康増進課の山部美津弘課長から住民の健康づくりに向けた取り組み事例について発表がありました。

第53回全国国保地域医療学会
―徳島県から4題の研究発表―


 今年で53回目を迎える全国国保地域医療学会が10月4日・5日の2日間、島根県松江市で「医療発祥の地から日本を動かそう ~地域包括医療・ケアを全国の都市へ~」をメインテーマとして開催されました。
 徳島県からは国保診療施設運営協議会の中田丑五郎会長(勝浦町長)をはじめ、関係者17人が出席しました。
1日目の特別講演では元島根県立島根女子短期大学学長の藤岡大拙さんより「癒しの国・出雲」と題して講演がありました。
 国保直診開設者サミットでは「日本の未来を見つめて ~国保直診が都市へ伝えるもの~」をテーマに、北海道奈井江町の北良治町長、長崎県国保平戸市民病院の押淵徹院長を司会者とし、5人の発言者が厚生労働省保険局国民健康保険課の中村博治課長の助言を交えながら意見交換を行いました。
 2日目は、「地域包括医療・ケアを全国の都市へ ~神々の国・医療発祥の地から新たな地域医療神話を~」というテーマでシンポジウムが行われ、地域包括医療・ケアのあり方について意見が交わされました。
 研究発表では、徳島県からつるぎ町立半田病院の吉田規江看護師・阿部明美看護師・平岡陽一薬剤師がポスター討論を行い、地域医療を守る会の石本知恵子副会長が口演発表を行いました。

数字で見る国保医療費の動き(平成25年6月~平成25年8月審査分)

国保連合会日誌(平成25年8月1日~平成25年10月31日)