WEB版 阿波の国保
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☆ 平成30年度全国国保主管課長研究協議会 ☆ 第35回「健康なまちづくり」シンポジウム ☆ 第58回全国国保地域医療学会 ☆ 厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰 ☆ 数字で見る国保医療費の動き(平成30年6月~平成30年8月審査分) ☆ 国保連合会日誌(平成30年8月1日~平成30年10月31日) |
国保改革施行後の現状と課題、取り組みについて学ぶ -平成30年度全国国保主管課長研究協議会- 平成30年8月22日、東京都日本青年館ホールにおいて、国民健康保険中央会主催の平成30年度全国国保主管課長研究協議会が開催されました。 はじめに、国民健康保険中央会の原勝則理事長より「本年4月は国保関係者にとって大変多忙な時期となった。県の国保への参画、医療・介護・障害の報酬改定と同時に多くの業務への対応が必要であったと推察する。全国の関係者のご協力により、制度発足以来の大改革と報酬改定は概ね順調に進んだと思われる。国保をめぐる情勢は依然厳しいものがあるが、本会も各都道府県国保連合会と協力しながら、市区町村保険者の財政基盤強化に繋がるよう取り組みを進める。そのひとつに審査高度化計画がある。診療報酬支払基金側との整合性も図りながら、国保側として、これまでの知識と経験を発揮し、保険者支援に結び付けていきたい」と挨拶がありました。 続いて、厚生労働省保険局国民健康保険課の野村知司課長から来賓挨拶の後、引き続き「新国保制度を取り巻く最新の状況について」と題した講演が行われました。講演では、国保改革の現状や次年度の保険者努力支援制度、2040年を展望した社会保障改革などについて説明がありました。 その後、「新国保制度施行と今後の展開について」と題して政策研究大学院大学の島崎謙治教授から、医療保険制度全体の中での今回の国保改革の位置づけについて講演が行われ、午後からのシンポジウム発表者に対し、国保運営の安定化への課題に対する重点項目や都道府県と市町村の保険者機能の発揮のための連携及び取り組み状況について問いかけがありました。 シンポジウムでは「新国保制度施行で見えてきた課題への対応について」をテーマに、都道府県、市区町村、国保連合会の各立場から国保改革後の取り組みの現状、課題及び対応について発表がありました。
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まちの健康づくりに向けた課題と解決方法について共有 ―第35回「健康なまちづくり」シンポジウム―
平成30年8月23日、東京都日本青年館ホールにおいて、国民健康保険中央会主催の第35回「健康なまちづくり」シンポジウムが開催されました。 はじめに、国民健康保険中央会の中野透常務理事より「4月の報酬改定では、医療・介護・障害とトリプル改定となり現場の混乱を危惧していたが、概ね順調に推移した。国保制度改正は、保険者努力支援制度が本格的に開始され、きめ細やかな被保険者指導が加点に繋がっていくこととなる。国保中央会は、全国の国保連合会とともに保険者支援に協力していく。糖尿病重症化予防や健康推進を今後さらに積極的に取り組んでいく必要があり、それを考慮したシンポジウムを企画した。創意工夫により成功した例の発表の場でもある。本日のシンポジウムで成功例を吸収し、各地域での事業展開に役立てていただきたい」と挨拶がありました。 続いて、厚生労働省保険局国民健康保険課の野村知司課長、厚生労働省健康局健康課保健指導室の加藤典子室長よりそれぞれ来賓挨拶があり、その後「健康なまちづくりを考える」と題し、産業医科大学医学部公衆衛生学産業保健データサイエンスセンターの松田晋哉教授より講演を受けました。午後からのシンポジウムでは、「住民の健康づくりに向けた課題とその解決 ~まち全体の健康づくり~」をテーマに神奈川県大和市の大木哲市長など5名のパネリストから、それぞれの自治体又は保険者協議会の取り組み事例の発表がありました。
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地域包括ケアと国保直診活動で日本の未来を切りひらこう -第58回全国国保地域医療学会-
平成30年10月5日から6日、徳島県アスティとくしまにおいて、第58回全国国保地域医療学会を「地域包括ケアで日本の未来を切りひらこう~海・山・川の恵みの阿波の国での実践~」をテーマに、全国国保診療施設協議会、国保中央会、徳島県国保診療施設運営協議会、徳島県国保連合会の主催により開催しました。 開会式で、徳島県つるぎ町病院事業管理者の沖津修学会長は「伝統ある学会を徳島県で開催できることを誇りに思う。国保診療施設の主眼である地域包括ケアについて学び、率直な意見を交換する場となれば幸いである」と挨拶しました。また、徳島県国保連合会の遠藤彰良理事長は「国保診療施設は中山間地域、離島、へき地など医療供給体制が困難な場所に位置し、高齢化の波が他の地域よりも早く押し寄せてきた地域でもあり、国が抱えている課題が顕著に表れている地域である。このような厳しい条件においても、良質かつ適切な医療、保健、福祉サービスの提供、地域包括ケアの理念に則り、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で住み続けることができるという実現にも大きな役割を担っていることに敬意を表するとともに、感謝を申し上げる」と挨拶しました。 特別講演では、フェリス女学院大学の谷知子副学長より「古典のすすめ、そして阿波の国」と題した講演が行われました。その後、島根県浜田市国保弥栄診療所の阿部顕治所長より「地域包括ケア 木を診て森も診る~浜田市国保診療所連合体の取り組み」と題して宿題報告がありました。全国自治体病院協議会の邉見公雄名誉会長からは、「地域医療を守る病院協議会(5病協+α)~設立経緯とその意義~(地域生き残りは医療と教育と一次産業の活性化)」と題した講演が行われ、「地域医療を守る病院協議会」が、医師の地域偏在対策や新専門医制度等の課題に地方の視点から協議し、関係省庁への提案といった活動を行っていることなどについて話がありました。 午後からの国保直診開設者サミットでは、「国民健康保険制度変革期の地域づくり~国保直診活動で日本の未来を切りひらこう~」をテーマに意見交換が行われ、徳島県美波町の影治信良町長からは、町の新たな医療体制として、病院では災害対策、診療所では医療・保健・福祉・介護機能の一体的な提供体制を構築したことについて発表がありました。徳島県三好市国保市立三野病院の中西嘉巳院長からは、地域包括ケア病床の導入で経営効率化が進んだこと、堅実な運営を行う病院が地域活性化やまちづくりの中心になると発表がありました。 2日目は「地域包括ケアシステムの新しい展開~徳島での議論を全国へ~」をテーマにシンポジウムが行われ、徳島県美波町国保美波病院長の本田壮一副学会長らを司会に4人の発言者から地域包括ケアの推進状況や取り組みについて話がありました。徳島県美馬市国保木屋平診療所の藤原真治所長からは、住民のNPO法人による送迎や薬剤師のNPO法人による訪問服薬指導など、多職種による協働した地域医療体制を構築していることについて発表がありました。 また、「走り出した総合診療専門医をどうするか?」をテーマにパネルディスカッションが行われ、オーストラリアナンダー医院のジョンデラート総合診療医からオーストラリアの医療制度、専門医制度、総合診療医の実態について基調講演があり、4人の発言者からそれぞれの立場で総合診療専門医に対する見解が示され、議論が行われました。徳島大学病院総合診療部の谷憲治教授からは、総合診療専門医又は総合診療能力を備えた医師の教育・研修制度や医師不足地域への医師派遣制度などについて発表がありました。 午後からの市民公開講座では、ジャズシンガーの綾戸智恵さんより「介護する方へのメッセージ~私と家族が健康であり続けるために~」と題した講演が行われました。 2日間の学会期間中には口演発表及びポスター討論が行われ、徳島県内の国保診療施設や市町村からも多くの研究発表が出され、事例、課題、取り組みの報告及び共有がなされるとともに、参加者との活発な意見交換がありました。 閉会式では、次回の全国国保地域医療学会が長崎県・佐賀県において共同開催されることが発表され、沖津修学会長から第59回全国国保地域医療学会の押淵徹学会長へ国診協旗の引継ぎが行われました。閉会のことばとして、徳島県国保海陽町宍喰診療所長の白川光雄副学会長より、2日間にわたり多数の講演、研究発表及び議論が行われ、多くの医療従事者、国保関係者、学生及び市民の方々の参加のもと盛会裏に学会が終了したことについてお礼を述べました。
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平成30年度厚生労働大臣・国民健康保険中央会表彰 -永年の功績により晴れの栄誉に輝く-
厚生労働大臣表彰被表彰者 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 島川 建明 国民健康保険上勝町診療所兼上勝町福原診療所看護師長 柳谷 明子
国民健康保険中央会表彰被表彰者 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 高井 茂治 徳島県国民健康保険診療報酬審査委員会委員 岡村 誠介 徳島市役所保健福祉部保険年金課課長補佐 伊丹 まゆみ |
数字で見る国保医療費の動き(平成30年6月~平成30年8月審査分)
国保連合会日誌(平成30年8月1日~平成30年10月31日)